2025年のM-1グランプリで、初の決勝進出ながら頂点に立った漫才コンビ「たくろう」。 放送を見て「このコンビ、初めて見た」「どんな人たち?」と気になった方も多いのではないでしょうか。 ここでは、たくろうの基本プロフィールからM-1での歩み、決勝ネタの特徴、審査員の評価、そして優勝の理由までを、初見の方にも分かりやすくまとめます。
たくろうの基本プロフィール
たくろうは、吉本興業(大阪本社)所属の漫才コンビで、2016年に結成されました。 2025年のM-1グランプリでは、過去最多となる1万1521組のエントリーの中から勝ち上がり、21代目王者に輝いています。
- コンビ名:たくろう
- 結成年:2016年
- 所属:吉本興業 大阪本社
- 活動拠点:関西の劇場を中心
- 主な実績:NHK上方漫才コンテスト準優勝(2024年)
メンバーそれぞれの人物像
赤木裕(あかぎ ゆう)|ボケ担当
- 1991年10月24日生まれ
- 細身で挙動不審気味の立ち振る舞いが特徴
- 予測不能で独特な言い回しのボケが持ち味
- M-1優勝後のコメントでも、独特の比喩表現が話題に
きむらバンド|ツッコミ担当
- 1990年前後生まれ
- NSC大阪校36期出身
- ボケを強く否定しない「優しいツッコミ」が特徴
- 赤木のズレを自然に受け止め、会話のすれ違いを際立たせる役割
M-1グランプリでの歩み
たくろうは結成直後からM-1に挑戦しており、2018年には準決勝進出を経験しています。 しかし、その後は長い低迷期に入り、準決勝にすら進めない年が続きました。
- 2018年:準決勝進出
- 2019年〜2024年:3回戦・準々決勝止まりが続く
- 2025年:初の決勝進出で優勝
関西の劇場では以前から評価されていたものの、全国区の注目を集めたのは今回のM-1が初めてとなりました。
2025年決勝ネタの特徴
たくろうの漫才は、「オーソドックスな設定」と「ナチュラルなすれ違い」を軸にしたスタイルです。 赤木の挙動不審なキャラクターと、きむらバンドの柔らかいツッコミが噛み合うことで、独特の空気感を生み出しています。
- ファーストラウンド:リングアナウンサーを題材にした漫才
- 最終決戦:ビバリーヒルズの友達の家を舞台にした漫才
特に最終決戦の2本目は完成度の高さが際立ち、会場の爆笑を一気にさらいました。
審査員・業界からの評価
決勝後、審査員からは非常に高い評価が相次ぎました。
- 「2本目は100点を付けてもいいくらい」と評された完成度
- 最終投票では審査員9人中8人がたくろうに投票
- メディアでは「ダークホースの圧勝」「伏兵の衝撃V」と報道
以前から大物芸人に評価されていた点も含め、業界内での信頼の厚さが結果に表れた形となりました。
たくろうが優勝できた理由
- 最終決戦での圧倒的な支持
- 2本目のネタの完成度と爆発力
- 長い低迷期を経て仕上がった構成力
- キャラクター性とM-1フォーマットの相性の良さ
奇抜なキャラクターでありながら、漫才としての構成が非常に丁寧だった点が、多くの審査員に評価された最大の理由といえそうです。
まとめ
たくろうは、長い下積みと試行錯誤を経て、2025年のM-1グランプリで一気に頂点へと駆け上がった漫才コンビです。 初見では不思議に見える漫才も、構成力と計算が支えており、今後の活躍にも大きな期待が集まっています。




