町田啓太はなぜ「今」注目されている?元ダンサー志望という原点
Netflix映画『10DANCE』とドラマ『グラスハート』。 この2作品をきっかけに、町田啓太という俳優の存在感が一段階上がったと感じた人も多いのではないでしょうか。
実は町田啓太は、俳優になる前に本格的にダンスに打ち込んでいた経歴を持つ人物です。 そのバックボーンが、いま彼の演技や身体表現に強く結びついています。
元ダンサー志望という経歴|いつ・どこで踊っていた?
高校〜大学時代のダンス経験
町田啓太は高校時代、日本航空第二高等学校のダンス部に所属し、キャプテンを務めていたと紹介されています。 その後、日本体育大学へ進学し、ダンスサークル「Cypher Heads Fam」で活動。 ヒップホップやジャズなど、ストリート系を中心に幅広いジャンルを踊っていました。
プロダンサーを目指していた時期
大学在学中にはプロダンサーから声をかけられ、EXPG東京校に特待生として通い、ダンスと演技のレッスンを受けています。
現在はLDH JAPAN所属・劇団EXILEのメンバーとして知られていますが、 複数のインタビューやプロフィールでは「もともとプロダンサー志望だった」「元ダンサー志望の俳優」と紹介されています。
俳優へ軸足を移した理由
足の大きなケガ(アキレス腱断裂など)を経験したことをきっかけに、 ダンス一本ではなく俳優業へ軸足を移したと語られています。
ただし本人は「ダンスで培った身体感覚や表現は、芝居の原点になっている」と振り返っており、 ダンス経験が“過去のもの”になっていない点が重要です。
映画『10DANCE』と町田啓太のダンス経験
演じている役柄(ネタバレなし)
Netflix映画『10DANCE』で町田啓太が演じるのは、 スタンダードダンスの世界王者・杉木信也。
竹内涼真演じるラテンダンサー・鈴木信也とともに、 「10ダンス」という究極の競技に挑む、もうひとりの主人公的存在です。
ダンス経験は武器だったのか?
ダンサー志望という経歴から、 「ダンスと演技の両立が求められる役に適任」としてキャスティングされた、 と報じるメディアもあります。
一方で町田本人は、 「社交ダンスはまったく別物で、過去のダンス経験が通用せず絶望した」 と語っており、ゼロからの挑戦だったことも強調しています。
このため、
- ダンス経験があったからこそオファーにつながった
- ただし社交ダンスは“完全に別競技”だった
という両面を並べて書くと、公平で読みやすい整理になります。
ダンスシーンの評価
完成した作品では、
- ホールドや立ち姿の美しさ
- 身体表現と芝居が一体になった動き
といった点が高く評価されています。 特に、竹内涼真との関係性については「地獄のような練習を一緒に乗り越えた戦友」と互いに語っており、 作品外で築かれた信頼関係が、画面にも反映されていると感じさせます。
Netflixドラマ『グラスハート』で見せた“静”の表現
役柄と立ち位置(ネタバレなし)
Netflixドラマ『グラスハート』では、町田啓太は主要キャストとして出演。 感情を多く語らないタイプの人物を演じ、目線・呼吸・間といった繊細な表現が注目されました。
なぜ評価されたのか
『10DANCE』が全身を使った“動”の身体表現だとすれば、 『グラスハート』は最小限の動きで魅せる“静”の身体表現。
この2作が同時期に話題になったことで、 「町田啓太は身体そのものが芝居になる俳優だ」という評価が、より明確になった印象があります。
町田啓太が「今」注目されている理由まとめ
- 高校〜大学〜EXPGと、本気でダンスに向き合ってきた過去
- その経験を土台にした、説得力のある身体表現
- 『10DANCE』で見せた“動”の演技
- 『グラスハート』で見せた“静”の演技
ダンス経験があるから踊れる、という単純な話ではなく、 身体で感情を伝えられる俳優としての強みが、いま最も分かりやすく可視化された―― それが、町田啓太が注目されている理由なのかもしれません。




