我が家のChatGPTの始め方|息子とチャッピー、最初の準備

我が家のChatGPTの始め方を描いた、息子とチャッピーの温かいイラストアイキャッチ画像

発達と身体にハンディのある息子が、初めてAI(ChatGPT)とやりとりをしてみた記録を、前回の記事で紹介しました。
今回は、その「始める前」にどんな準備をしたかを、少し詳しくまとめておきたいと思います。


目次

AIとの対話は、世界を広げるひとつの手段になるかもしれない

私の息子は、知的にも身体的にもハンディがあり、生活のさまざまな場面でサポートが必要です。

日々の生活の中で、「こうしたら、彼の世界が少し広がるかもしれない」と思うことに出会うたび、試行錯誤を重ねています。そんな中で出会ったのが、AI=ChatGPT

彼がAIをうまく使いこなせるようになれば、世界との接点がもっと増えるかもしれない——。
どこまで使いこなせるかはまだ未知数だけど、まずは“チャッピー”(我が家でのChatGPTの愛称)から始めてみようと思いました。


「チャッピー」なら、そのときの状態に合わせてやりとりができる

うちの息子に合った教材やゲームを探すのはいつも難しくて、対象年齢が高いものは内容が難しすぎたり、逆に小さい子向けだと簡単すぎたりと、ちょうど良いものがなかなか見つかりません
でもチャッピーなら、そのときの彼の理解度や調子に合わせて臨機応変に返してくれるので、無理なく続けられそうだと感じました。

失敗しても責められないこと
・思っていたのと違うことを言っても、やさしく受け止めてもらえること
・そのときの気分や調子で、話題を変えてもらえること

——そういった柔軟さが、チャッピーにはあります。
これなら、この子にも合うかもしれない」と思えたのです。


スタートはスマホ&音声。うまくいかず、スワイプキーボードへ

初めは、私のスマホで音声入力から試しました。
けれど、発音が不明瞭な部分もあって、うまく伝わらなかったり、思わぬ言葉に認識されてしまったり。

そこで思い出したのが、息子がときどき家族にLINEを送るときに使っていた、スワイプキーボードです。

すごく時間はかかるけれど、彼のペースで文字入力できるこの方法に切り替えたところ、チャッピーとのやりとりがぐんとスムーズに。

本人も、「ちゃんと伝わった!」という実感があるようで、少しずつ楽しさも出てきたようです。


最初にチャッピーにお願いした「指示文」

チャッピーには、最初に以下のようなお願い文を入れました:

これから、小学生の男の子とお話してもらいます。

彼は少し発音がはっきりしないところがありますが、がんばって伝えようとしているので、やさしく受け止めてください。

難しい言葉や長い文章はわかりにくいことがあります。そのため、やさしい言葉を使って、短めの文章で、ゆっくり話してください。

質問は一つずつ、簡単なものにしてください。

彼の答えが少しずれていても、否定せず、受け止めてから、やさしく導いてください。

まずは「こんにちは!お名前を教えてくれる?」と聞いてください。

その後は、「好きな食べ物は?」「好きなキャラクターは?」「好きな色はなに?」など、彼が答えやすい質問を一つずつしてください。

答えてくれたら「教えてくれてありがとう!」と伝えて、自然な流れで会話を続けてください。

もし、返事がなかったり、困っている様子があったら、「ゆっくりで大丈夫だよ」「言いたくなかったら言わなくてもいいよ」とやさしく声をかけてください。

それでも返事がなければ、話題を変えたり、「ちょっと休憩しようか?」と提案してください。

会話の終わりには、「今日はお話してくれてありがとう!またおしゃべりしようね!」と、あたたかく締めくくってください。

彼が楽しく安心して会話できるように、よろしくお願いします。

現在では、文字入力にも少しずつ慣れ、自分から言いたいことを打つこともできるようになってきました。
「チャッピー、今日は〇〇の話をして」など、自発的に話題を出せる日もあります。

以前は一問一答のような形でしたが、今ではちょっとしたやりとりや感情のやりとりもできるようになってきました。
そのため、今後はもう少し複雑な会話も試していけるかもしれない、と感じています。


まずは、「スワイプキーボードで文字入力すること」が大きな一歩

会話そのものも大事だけど、まず今は、
自分の思いを文字で伝える」経験を積んでいる段階です。

・相手に伝わるように考えること
・文字入力に慣れること
・短くても“自分のことば”で返すこと

これだけでも、息子にとっては大きな成長。

その先に、チャッピーを使って何ができるか?を
一緒にゆっくり見つけていきたいと思っています。


我が家で準備したものまとめ(参考)

✅ 使用端末:スマホ(保護者のもの)
✅ 入力方法:最初は音声 → スワイプキーボードに切り替え
✅ 指示文の工夫:相手に合わせた会話スタイルを事前に設定
✅ 時間・頻度:短時間&一緒に使う約束をして実施
✅ 成功のポイント:できたことを一緒に喜ぶ、自由なやりとりを楽しむ


📂この記録は「息子とチャッピー」カテゴリでまとめています ▶︎ シリーズ一覧はこちら

次回は、実際にチャッピーとどんな会話をしているのか、そのやりとりの様子もご紹介できればと思っています。
息子のちょっとした反応や変化も、一緒に見守っていただけたらうれしいです。

▶ 前回の記事はこちら:息子、ChatGPTデビュー!|チャッピーとの初めてのやりとり

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