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相撲部屋のちゃんこ鍋、実は“味が違う”って知ってた?
2025年10月放送の『有吉ゼミ』で田子ノ浦部屋のちゃんこ鍋が紹介され、「他の部屋のちゃんこはどんな味?」と話題になりました。
相撲部屋のちゃんこ鍋は、部屋ごとの伝統や好みによって“家風”ともいえる個性があります。ここでは、主要な相撲部屋の味の傾向と、ちゃんこの歴史や文化的魅力をまとめました。
相撲部屋ごとの味と特徴
| 相撲部屋 | 味の傾向・特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| 田子ノ浦部屋 | 鶏団子中心の醤油または塩ベース。「ソップ炊き」と呼ばれる伝統的ちゃんこ。 | 縁起を重んじ鶏肉メイン。出汁重視で季節素材(秋刀魚・栗・明太子など)を取り入れる。 |
| 出羽海部屋 | 塩味の“王道ちゃんこ”。 | 伝統部屋として「出羽海の味=塩ちゃんこ」が定番。市販鍋の素も監修。 |
| 九重部屋 | 味噌だれベースの濃厚系ちゃんこ。 | 元千代の富士直伝。山椒やラー油を隠し味に。 |
| 高砂部屋 | 醤油と味噌をブレンドした具沢山タイプ。 | カレー・トマト風など、外国人力士の影響で多様化。 |
| 伊勢ノ海部屋 | 鶏ソップ鍋が伝統。醤油ベースでごぼうの香りが特長。 | “力士ちゃんこの原型”とも言われる。 |
| 錣山部屋 | 塩味ベース、肉団子やキノコを多用。 | 一般提供される「柔らかちゃんこ」が人気。 |
いずれの部屋でも、「四足動物を避け、鶏を使う」のが基本。
牛や豚は「四つん這い=負け」を連想させるため、縁起を担いで使わない習慣が続いています。
ちゃんこ鍋の発祥と由来
ちゃんこ鍋は明治時代の出羽海部屋が発祥。
大人数の力士を効率よく養うために考案された、栄養満点の鍋料理です。
“ちゃんこ”の語源には諸説あり、
- 中国語「チャンクォ(中華鍋)」説
- 「父=チャン」「子=コ」(親方と弟子の絆)説
などが知られています。
昔は鍋料理に限らず、力士の食事全般を“ちゃんこ”と呼んでいました。
相撲部屋の料理番と“ちゃんこ長”
相撲部屋では、幕下以下の力士が交代で「ちゃんこ番」を担当します。
その中でも経験豊富な者がちゃんこ長として部屋の味を守り、献立や栄養バランスを管理。 引退後にちゃんこ料理店を開く元力士も多く、伝統の味は庶民の食卓にも広がっています。
メディア・商品・イベントで広がる“ちゃんこ文化”
- 書籍『おすもうさん直伝!かんたん 家ちゃんこ』(パイインターナショナル/2025年刊)では、14部屋のレシピを収録。
- 日本相撲協会監修の「ちゃんこ鍋つゆ」シリーズや、出羽海部屋監修「鶏塩ちゃんこ鍋」も登場。
- 明星食品からは「日本相撲協会監修 鶏塩ちゃんこうどん」(2025年10月発売)。
- 錣山部屋や田子ノ浦部屋では地域イベント「ちゃんこ振る舞い」や子ども食堂なども実施。
ちゃんこ鍋に込められた意味と魅力
- 絆の象徴: 一つの鍋を囲むことで上下関係を超えた結束を生む。
- 栄養バランス: 高タンパク・低脂質で、野菜・魚・豆腐を多く取り入れる。
- 地域交流: ちゃんこを通じて地元住民とのつながりを深める。
まとめ:
ちゃんこ鍋は、力士の体を作る食であり、心をつなぐ文化。
部屋ごとの味の違いを知ると、相撲の世界がぐっと身近に感じられます。
寒くなるこれからの季節、家庭でも“ちゃんこ風鍋”を楽しんでみては?
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