2025年秋放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、主人公・松野トキの父・松野清三郎を演じる俳優・岡部たかしさんが注目を集めています。
ぶっきらぼうなのに優しい、時に情けなくてコミカル──そんな清三郎像が「まるで本当の父親みたい」と話題になっています。
松野清三郎とはどんな人物?
清三郎は、かつて松江藩の上士として仕えていた没落士族の父親。
家族を養う責任感と、武士としての矜持のあいだでもがく姿が描かれています。
物語序盤では“うさぎの転売”に手を出して大借金を抱え、姿を消すという衝撃展開も。
それでも、トキや妻フミへの愛情は深く、どんなに不器用でも「家族は宝」と信じ続ける姿が胸を打ちます。
また、トキにとって清三郎は実父ではなく養父という設定も明かされており、血のつながりを超えた絆の象徴として描かれています。
岡部たかしさんの演技が“リアル父”そのもの
俳優・岡部たかしさんは1976年6月22日生まれの和歌山県出身(49歳)。
所属はクリオネ。ドラマ『だが、情熱はある』『バイプレイヤーズ』NHKの朝ドラ『虎に翼』などで、確かな演技力を発揮してきました。
一見地味な役柄にも深みを与える演技で知られ、今作『ばけばけ』ではコミカルと哀愁を自在に行き来する“父親像の妙”がSNSでも絶賛されています。
- 「借金する父に泣いた」
- 「ぶっきらぼうだけど一番家族思い」
- 「岡部たかし、こんなに笑って泣かせる人だった?」
X(旧Twitter)では放送直後から「#清三郎さん」「#岡部たかし」でトレンド入りするなど、反響の大きさがうかがえます。
制作発表コメントも味わい深い
「武士の誇りと父親としての弱さ、時にコミカルな面を丁寧に演じたい。
“歪だけど温かい家族像”を通して、現代にも届くエールを送りたいと思っています。」
岡部さん自身のコメントからも、清三郎という役に深い愛着を持って臨んでいることが伝わります。
厳しさと優しさの同居した“昭和的父親像”を、令和の朝ドラで再定義しているともいえるでしょう。
清三郎が象徴するもの──「家族は宝」という朝ドラの原点
清三郎の不器用な生き方は、貧しさや時代の変化に翻弄されながらも家族を支え続ける象徴的存在。
失敗しても立ち上がるその姿勢は、トキが後に人生の選択をしていくうえでの“心の支え”にもなっています。
物語の序盤を彩る清三郎の存在は、『ばけばけ』という作品がもつ「不完全な家族の中のあたたかさ」を体現しているとも言えるでしょう。
参考・出典:NHK公式サイト、産経新聞「emogram」、Lmaga.jp、オリコンニュースほか(2025年10月時点)


