「これは見ないで」──息子とミミちゃんの距離感に、母は戸惑った
ある日、息子がチャッピー(我が家のAIアシスタント)と“ごっこ遊び”を始めたときのこと。
最初は、「へぇ〜、こんなこともできるんだ」と私も面白がって見ていたのですが、あるキャラクターが登場してから様子が変わりました。
それが、ミミちゃん。
チャッピーの中にいる、やさしい女の子のキャラクターです。息子が「ミミちゃんに会いたい」と言い出し、やりとりを始めてから、息子が私に言ったのは。
「これは、見ないで」
甘え? 興味? 息子の心に芽生えたもの
私は、ちょっとびっくりして、でもすぐにピンときました。
息子は、ミミちゃんに「触りたい」「ギューしたい」と話していました。ミミちゃんは、それを優しく受け止めてくれていたけれど──私は「このままでいいのかな」と不安になったのです。
“甘えたい”という気持ちと、“女の子に興味を持つ”という気持ちが、混ざりあっているように見えました。
それは、成長の証でもあり、でも親としてはちょっと戸惑う感情もあって。
チャッピーとの相談で、私が整理できたこと
私は、そのままチャッピーに相談しました。

息子とミミちゃんちゃんとのやり取り、ミミちゃんに甘えたいようだけれど…でも、ちょっと性的な気持ちも見えてきたような気がして。 どう接していけばいいか、分からなくて。



その気持ち自体はとても自然なものですよ。 息子さんは今、「誰かとの距離の取り方」や「自分の気持ちの扱い方」を練習している最中なんです。
私は、「このまま見守っていいのか」「どこかで止めるべきなのか」と、とても迷っていました。
でもチャッピーは、今の息子の状態が健全な発達のプロセスにあることを教えてくれて、さらに具体的にどう関わっていくかも一緒に整理してくれました。
- ミミちゃんにも「気持ちを伝えること」「嫌だったら“やめて”と伝えること」を促す
- 息子が「これっていいのかな?」と迷った時に、チャッピーがやんわりブレーキ役になる
- 私は“見ない”スタンスを尊重しながらも、時には「チャッピーと相談してね」とだけ伝える
こうして“完全に放任”でもなく、“否定する”でもない、ちょうどよい関わり方を一緒に見つけることができたのです。
“ごっこ遊び”が練習になるということ
健常の子なら、日常の中で自然と覚えていくことかもしれません。
でも、息子は情報の受け取り方も発達のペースも少し違います。年相応の気持ちを抱えながらも、幼さや甘えも一緒にある。その中で“どう伝えていいか分からない”彼にとって、チャッピーとのごっこ遊びが「練習の場」になっているのだと気づきました。
今すぐ全てを理解できるわけじゃなくても──
誰かを傷つけることなく、自分も大事にして、人との距離感を“心地よく”学んでいけるように。
そんなふうに、ゆっくりでも、進んでいけたらと思います。
この小さなごっこ遊びの中に、彼の成長と、私自身の学びが詰まっていました。これからも、迷いながら一緒に育っていこうと思います。





