2025年12月9日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)は、「歌舞伎!大相撲!日本の伝統文化SP」。番組表には「絶対負けねえ!翔猿が新婚さゆりんごの一言に発奮」とあり、大相撲サイドの代表として登場するのが翔猿(とびざる)正也関です。
「名前は聞いたことあるけど、どんな力士なの?」「小さいのにどうしてあんなに勝てるの?」と思った人向けに、日本相撲協会や各種インタビューの情報をもとに、プロフィールと力士としての特徴をわかりやすくまとめておきます。
翔猿正也の基本プロフィール
岩崎正也さん、江戸川区出身の小兵力士
翔猿正也(とびざる まさや)さんの本名は、岩崎正也(いわさき・まさや)。1992年4月24日生まれ、東京都江戸川区出身の力士です。
所属は追手風部屋。日本相撲協会の公式プロフィールによると、身長は173cm、体重は137kg。現在の大相撲の中では「幕内最小クラスの小兵」とされる体格です。
最高位は小結、スピードと機動力が武器
- 初土俵:2015年1月場所
- 新十両:2017年7月場所
- 新入幕:2020年9月場所
- 新三役(小結):2022年11月場所
- 最高位:小結
令和7年11月場所時点での通算成績は、426勝393敗4休(65場所)。幕内でも長く取り続けている、中堅〜上位クラスの力士というポジションです。
兄は幕内力士・英乃海、兄弟力士としても話題
翔猿関には、同じく幕内力士の兄・英乃海拓也(えいのうみ・たくや)関がいます。兄は木瀬部屋、弟は追手風部屋と別々の部屋に所属しているものの、兄弟で幕内に在籍する「兄弟力士」としても知られています。
インタビューでは、兄の英乃海関が「兄弟同時三役を目標にしている」と話していたこともあり、2人でより高い番付を目指していることがうかがえます。
四股名「翔猿」に込められた意味

申年生まれ+猿のような動き
個性的な四股名「翔猿」は、じつは本人が考えたもの。申年生まれで、自分の相撲スタイルも「猿のように素早く動き回るタイプ」だと感じていたことから、「猿」の字を入れたいと考えたそうです。
追手風部屋の「翔」+自分で選んだ「猿」
一方で、師匠の追手風親方は、弟子の四股名に「翔」の字を付けることが多いことで知られています。その方針と、自分のイメージを掛け合わせて生まれたのが「翔猿」という四股名です。
「翔んで動き回る猿」のように、軽快でスピード感のある相撲を体現するネーミングと言えそうです。
力士としての特徴:小さいけれど、速くてしつこい
得意技は「押し」+多彩な変化技
日本相撲協会公式の得意技は「押し」。前に出る押し相撲を基本にしながら、叩き込み・はたき込みといった素早い変化技も多く繰り出します。
決まり手の傾向を見ると、押し出しと叩き込みがそれぞれ2割前後を占めていて、寄り切りやその他の技もバランス良く使う“変幻自在”なスタイルが特徴です。
横の動きと立ち合いの速さが武器
翔猿関の一番の持ち味は、しこ名どおりの機敏なフットワーク。立ち合いで素早く踏み込み、相手の懐に滑り込むような動きで主導権を握ります。
正面からぶつかるだけでなく、横にサッと動いていなし、土俵際まで追い込まれても小回りの利いた動きで粘る──そんなスピード相撲で、大型力士を翻弄してきました。
横綱・照ノ富士からの金星、身長31cm差対決など
過去の名勝負としてよく挙げられるのが、2022年秋場所での横綱・照ノ富士戦。この一番で翔猿関は寄り切りで横綱を破り、初金星を獲得しました。この場所では10勝5敗の好成績を挙げ、殊勲賞も受賞しています。
また、現役最長身クラスの北青鵬関(204cm)との対戦では、身長173cmの翔猿関が「31cm差対決」で勝利した一番も話題に。体格差をスピードとタイミングでひっくり返す相撲は、見ていてとても痛快です。
直近の番付と成績のざっくりメモ
2024〜2025年は、前頭上位〜中位あたりを行き来しながら、再び三役をうかがう位置で相撲を取っています。
- 令和7年7月場所:東前頭七枚目で3勝10敗2休(途中休場)
- 令和7年9月場所:東前頭十五枚目で9勝6敗と勝ち越し
- 令和7年11月場所:西前頭九枚目で6勝8敗(14日目時点)
ケガや途中休場を挟みつつも、大きく番付を落とさずに幕内で粘っているところを見ると、「もう一度、小結や三役の地位に戻ってほしい」と応援したくなる力士です。
『さんま御殿』での翔猿正也、ここに注目したい
伝統文化SPで「相撲代表」として登場
今回の『踊る!さんま御殿!!』は、日本の伝統文化を受け継ぐ有名人として、歌舞伎・華道・相撲など、さまざまな分野のゲストが集まる回です。
番組情報によると、「絶対負けねえ!翔猿が新婚さゆりんごの一言に発奮」と紹介されていて、相撲ファンだけでなく、乃木坂46時代から松村沙友理さんを応援してきた視聴者も思わず気になる構図になっています。
小兵イケメン力士としての“素”が見えるかも
過去のバラエティ出演では、「美容にこだわるイケメン力士」として紹介されたこともある翔猿関。土俵上のきりっとした表情とは違う、ちょっと砕けたトークや、普段の美容・こだわりポイントが語られる可能性もありそうです。
大柄な力士が多い中で、小兵力士として身体のケアや体重管理にどう向き合っているのか──そのあたりに触れるトークがあれば、相撲をあまり知らない人でも興味を持ちやすいですね。
まとめ:小さくても会場を沸かせる「翔猿らしい一番」に期待
翔猿正也関は、身長173cmの小兵ながら、スピードと機動力で大柄な力士たちに立ち向かってきた、平幕〜小結経験の力士です。しこ名に込められた「翔」と「猿」のイメージどおり、土俵の上を縦横無尽に動き回る取り口は、一度ハマるとクセになる魅力があります。
今回の『さんま御殿』出演をきっかけに、「この人どんな力士なんだろう?」と興味を持った方は、ぜひ本場所での取り組みもチェックしてみてください。小さな体で大きな相手をひっくり返す一番は、相撲ビギナーでも思わず声が出るはず。
今後の番付の行方とともに、「もう一度・二度と三役へ」という兄弟力士の夢も、引き続き追いかけていきたいですね。




